通信事業の経験を生かし、世界の社会課題解決を
ICTに関する新事業への投資や
運営を自ら担い、社会課題の解決を。
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橋本 沙織
Saori HASHIMOTO
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経営企画部
2013年キャリア入社[前職] 日系IT企業 → 三井物産
情熱を持った仲間とともに
ICTで世の中に新しい仕組みを。
前職時代は国内の大手通信事業者で、グローバル企業のお客様を対象に、国際回線をはじめとするICTのソリューション営業を担当していました。もともとその通信事業者を就職先として選んだのは、ICTで企業や産業が抱える課題を解決し、世の中に新しい仕組みを提供したいという思いからでした。しかしリーマンショック後、オーダーメイドでソリューションを構築するモデルから、ソリューションをサービス化して展開するモデルへと事業転換が進み、私が本来志向していた仕事が望めない環境になって転職を考えるようになりました。そして、ICTを切り口に社会課題を解決できる可能性が最も大きな企業はどこかと考えたところ、頭に浮かんだのが豊富なリソースを持つ総合商社でした。なかでも三井物産に注目したのは、私が転職活動を始めた時期にちょうどキャリア採用の拡大を掲げ、外部からさまざまな叡智を集めて変革していこうという意志を強く感じたから。社員の方にお会いした際も、仕事に対する熱量が強い人ばかりで思わず圧倒されたほど。本当に自分のやりたいことをやっているからこそ、これだけ情熱を持って語れるのだと感じ、私もぜひ参画したいと入社を志望しました。
ベンチャーへの投資を実現し、
IoT普及のきっかけを生み出した。
前職での経験を活かして、私が携わることになったのは通信・インターネット業界における事業開発。主にアジアを中心とする新興国で、新規投資案件の発掘や検討、既存の投資先の経営管理などを担うことになりました。以前に手がけていたのはお客様の事業課題を解決することでしたが、ここでは事業そのものを自ら動かしていかなければならない。特に私たちのチームが関わるのはアーリーステージの投資先が多く、経営管理する上では人材採用や組織構築、資金調達などについても助言する必要があり、私にとっては未知のことばかり。当初は苦労しましたが、ここでキャリアを積むうちに徐々に経営目線を養っていきました。そして3年目には、自ら発掘した案件を投資実行までまとめ上げることに成功。投資先は国内のベンチャーで、最先端の技術で誰もが手軽に通信サービスの利用を可能にするソリューションを提供しており、長年IoT普及のボトルネックであったIoT通信の不便さを解決し、普及への起爆剤となりうるものであり、またその技術は従来の通信業界の構造自体を変革しうるもので、見た瞬間に社会が変わると思い、私自身が惚れ込みました。先方の経営陣と何度も協議し、当社のVisionと熱意によって、投資家候補先の1社という位置付けから、共に戦うパートナーとして認めて頂けた時には本当に感動しました。その後はドッグイヤーで進化を遂げる最先端のITベンチャー企業のペースで展開する為に、通常数ヶ月かかるプロセスを社内を巻き込みながら1ヶ月という短期間で実行。大変でしたが社内で承認された時はとても大きな達成感がありました。
強い想いがあれば社内を巻き込み、
社会課題を解決していける。
ベンチャーへの投資案件は、一筋縄ではいかないケースがほとんどです。私が1ヶ月で実行した案件も、いままでにないビジネスモデルであったため、当初はなかなか社内で理解していただけずに難航。外部の有識者に依頼して、この事業の価値についてのコメントを求めたり、あるいは海外拠点と連携して情報を収集し、グローバルでもインパクトのある事業であることを証明するなど、懸命に努力するうちに賛同者が増えて出資の意思決定につながりました。志を持って臨めば社内をどんどん巻き込んでいくことができ、裁量を持って投資案件の組成から実行までリードできる。こんな経験は普通の企業ではまず味わえないと思いますし、三井物産に転職して正解だったと実感することのひとつです。現在は、その出資先の経営にも携わっており、同社のサービスをグローバル展開していくためのサポートを行っています。これが普及すれば通信事業の常識が変わり、世の中がより快適に便利になっていく。そんな仕事をいま担っていることを誇りに感じます。これからもICTで社会課題の解決を図っていくような事業開発を世界で繰り広げていきたいと思っています。