エネルギー分野の最前線へ 世界を舞台に「強い組織づくり」を担う
エネルギー分野の最前線へ
世界を舞台に「強い組織づくり」を担う
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多田 翔一郎
Shoichiro TADA
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2007年 新卒入社
エネルギー第一本部戦略企画室
ミッション・業務
年月日 |
キャリア人材モデル
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2007年4月 |
入社。エネルギー第一本部・燃料部(旧・石油部)に配属。石油やガスを運ぶ船の手配など、物流オペレーション業務を担当。
物流アドミニストレーター
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2010年4月 |
市場リスク統括部へ異動。トレーディングを行いながら、エネルギートレーディングのリスク管理を学ぶ。
トレーダー
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2011年11月 |
エネルギー第一本部所属。海外研修員制度でシンガポールへ、1年後駐在員へ切替。エネルギートレーディングを担当。米国から初のコンデンセート輸出を実現。
トレーダー
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2016年4月 |
引き続き、イギリス・ロンドンにて、欧州全域のエネルギートレーディングを行う拠点を新規に立ち上げる。
トレーダー
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2021年2月 |
エネルギー第一・二本部・戦略企画室に配属。各エネルギー事業部のサポートを行う。
事業ポートフォリオマネージャー
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30年後には原油が枯渇する?
その問題意識が仕事の原動力に
学生時代に環境経済学を学んだことから、石油や天然ガス、新エネルギーなどに関心を持っていた私は、その過程で「地球上の石油がいつかは枯渇するのではないか」という問題意識を持つようになりました。三井物産への入社を決意したのも、そうした社会問題の解決に携わりたいという思いからで、エネルギー資源の輸入・外国間取引などを担うことのできるこの会社が魅力的に映ったんです。三井物産の社員は、「常に新しい分野に挑戦する」というスローガンが示すように、1年半から3年程度で部署を異動し、その都度扱う商材や事業形態が大きく変わるケースも少なくありません。そんな中で私は、15年間一貫して石油トレーディングの仕事に携わるという少し変わったキャリアを歩んで来ました。
入社後はまず、石油を運ぶ船の手配などを行う物流オペレーションに携わり、3年目にはトレーディング業務を担当させてもらえるようになりました。当時はトレーディング人員が不足していたこともあり、幸いなことに私は様々な業務を集中的に学べたことで、チャンスが巡ってきたのだと思います。そこから異動がありリスク管理やトレーディング新会社に携わった後、研修員制度でシンガポールの新会社へと赴任することになるのですが、いま思い返してみるとそこでの4年半は、業務を遂行することの難しさややりがいを改めて感じられたことからも、私にとって大きな学びとなるものでした。1年の研修員期間が終わった後そのまま海外赴任に切替となり、再びトレーディングを行うことになりました。
成長のきっかけは
海外赴任時に経験した“時代の大変革”
入社8年目、シンガポールに赴任していた2014年のことです。私はそこで、40年近く国産原油の輸出を禁止していたアメリカが規制解除へと舵を切り始めたという情報を耳にしました。とは言え、それまでのアメリカの石油関係の規則は非常に複雑なものでしたから、その時もまわりには「輸出解禁などあり得ない」という意見が根強く残っていたのを覚えています。しかし「これは大きなビジネスチャンスがやってきた」と思い、丹念に情報を収集し、分析や交渉を重ねた結果、アメリカがはじめて輸出するコンデンセートを購入することに成功したのです。その過程では上司や同僚等、様々な仲間がサポートしてくれました。
時代の変革に立ち会ったと言えるこの出来事は、三井物産にとっても組織の事業ポートフォリオ拡大のきっかけとなるものでした。それに私自身トレーダーとして成長できた経験であったことはもちろん、その後のトレーディング業務に関わる海外拠点拡充の際に立ち上げを任せてもらえたことも含め、大きなやりがいを感じられるものでした。ことロンドン拠点の立ち上げは、その基盤やビジネス作りに“ゼロイチ”で関わったこともあり、苦労が大きかった分、特に思い出深いものとなっています。ローカル社員を交えてリスク管理態勢をしっかり整えた、強い基盤の構築。奇しくも新型コロナに加えてウクライナ情勢が影響し、「毎日が天変地異」と言えるほど先行き不透明な時代になったことで、当時の自分たちがこの未曾有の事態にも揺るがない「足腰の強いトレーディング体制」を整えられていたのだと実感しています。
挑戦を後押ししてくれる。
それが三井物産という会社
2021年からはトレーディング業務を離れ、エネルギー本部の経営戦略を練る役目を担っています。これまでは自分がプレイヤーとなってトレーディングを行なってきましたが、いまは仲間のトレーダーにお願いする立場。相手と目線を合わせ、こちらの希望を的確に伝えたり、一段高い視座を持って、各事業部が業務を進める上でどのようなサポートが必要かを考えるといった、より高いコミュニケーション力が問われる仕事となりました。
プロジェクトが大きくなればなるほど、「自分でやる」「自分一人で決める」よりも、「まわりに協力してもらう」「関係各所と一緒に決める」業務が圧倒的に増えます。これまで、トレーダーとして自分一人でPDCAを回していたとき以上に、社内外との調整能力も必要となり、日々新鮮な気分で取り組んでいます。
学生時代の私は、新しいことにチャレンジするのが苦手でしたが、「新しい仕事を作ることが仕事」と考える社員に接するうちに、その面白さに気づき、知らないうちに熱中しているというようになりました。トレーディングも非常に面白い仕事でしたが、私もそろそろ次のステージに進む時期がきたかなと思うようになりました。近年は、違う商材、違う分野にも興味が芽生えていますし、これからはEnergy Transitionを始め様々な変革が起こると思います。三井物産であれば、多種多様な商品、さまざまな事業形態があり、ちゃんと後押ししてくれる器がある。それが三井物産の魅力ではないでしょうか。