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苦手克服の先にあった自分だけの武器。 営業に寄り添い事業拡大を目指したい

苦手克服の先にあった自分だけの武器。
営業に寄り添い事業拡大を目指したい

室伏 彩香

Ayaka MUROFUSHI

2010年 新卒入社
リスクマネジメント部市場リスク管理第4室

ミッション・業務

年月日
キャリア人材モデル
2010年4月~2015年3月
入社。市場リスク統括部に配属され、コーヒー豆や穀物のリスク管理業務を行う。
コーポレート機能プロフェッショナル(CFO)

2015年4月~2017年6月
三井物産フィナンシャルマネジメント(MFM)に国内出向。会計業務に従事。その傍ら担当職転換試験に合格。
コーポレート機能プロフェッショナル(CFO)

2017年7月~2019年9月
担当職転換後、フィナンシャルマネジメント第四部にてICTの連結決算・事業支援を担当。子会社の立ち上げにも携わる。
コーポレート機能プロフェッショナル(CFO)

2019年10月~2023年1月
アメリカにある100%子会社であるユナイテッド・グレイン社(UGC)へ出向。
事業管理プロフェッショナル

2023年2月~
リスクマネジメント部市場リスク管理第4室に異動。液化天然ガスのリスクマネジメントを担当。
コーポレート機能プロフェッショナル(CFO)

「数字は見たくない!」
苦手を克服できた最大の理由

大学時代は、幼稚園と小学校の教員免許を取得し、教員になる心づもりでいたのですが、大学3年の12月に急遽進路変更を決意したという経緯があります。というのも、大学4年の3月まで「学生」だった自分が、翌月の4月には「先生」と呼ばれる対象になり、子どもたちに指導する未来を描けなかったからです。自分はまだ人に物を教えるような立場にはない。一般企業に就職し、社会に揉まれながら自己成長を目指す方が、よほど自分らしいのではないかと思い、少し遅めの就活をスタートさせました。改めて自己分析すると、私は英語が好きで、海外にも興味がありました。総合商社であれば、さまざまな商材に触れながらグローバルに働けるのではないかと思い、三井物産への入社を決めました。

入社後はコーヒー豆の物流分野を主戦場に、リスク管理を行う仕事に就かせてもらいました。正直なところ、配属が決まった当初は、「入社早々試練がやってきたな」と冷や汗をかいたほど不安感が拭えなくて。消費者に身近なコーヒー豆を扱えるのは嬉しかったものの、私は学生の頃から数学が大の苦手。リスク管理の仕事は、数字を分析してリスクをコントロールするための取り組みを行って営業の方々のビジネスが円滑に進むようサポートするものであり、数学的・論理的な思考が求められる仕事です。数字に苦手意識がある私に務まるだろうかと不安でなりませんでした。

ただ、私は負けず嫌いで根気の強さだけは自信がありました。自分なりに取り組んだのは、「得意分野を活かすこと」でした。数字は苦手でも、人とのコミュニケーションは得意です。であれば、営業の方々と交流を重ね、とにかく彼らとたくさん話をするよう心がけよう。すると、営業の方々はこんな考えのもと、こういうビジネスを展開する意向だ、といったリスク管理業務に関わる情報を誰よりも早く入手できるようになり、かつては苦手だった数字も「具体例があれば理解できる」ことがわかってきました。数学を「算数」に落とし込んで脳内変換すれば数字の分析がスムーズにできるという自分なりのやり方を編み出し、そうした創意工夫の日々も年数を重ねると、「コーヒーのことなら室伏に聞け」といった流れが部署内に浸透するようになりました。かつては遠い存在だった先輩方から、「コーヒー娘」と呼ばれて親しまれるようになったことは大きな自信につながりました。そして、配属から5年。さらなる成長を目指して、業務職から担当職への転換を意識するようになっていったのです。

仕事の本質に気が付くと
人材としての価値も高まる

業務職から担当職への転換を検討するようになった理由は明確にありました。最初の3年こそ、いわゆる事務の領域のお仕事を主としていたのですが、4年目以降は部署の機構改組により、事務というよりリスク分析・営業支援の側面が強くなっていきました。偶然、そのタイミングで担当案件の業績が急速に悪化してしまった。「室伏に今の仕事は荷が重いのではないか」と周囲から心配されるのは不本意ですし、私としてはリスク管理の仕事は三井物産のノウハウやエッセンスに基づいてしっかり全うしているという自負がありました。

ひょっとすると業績が急速に悪化した理由は、想像の域を超えるどこかにあるのかもしれないし、根本的な原因を突き止めないことには、業績回復は見込めません。そこで辛抱強く営業のメンバーと対話を重ねることで徐々にわかったのは、営業サイドが求める数字とリスク管理側が提示してきた数字にはギャップがあるということでした。

これまで我々は制度会計にこだわってきたのですが、実は営業サイドは制度会計以上に管理会計の数字をより深く把握したいという意向があり、このようなギャップを埋めて営業の方々に寄り添うためには、担当職に転換して仕事の領域を広げなくてはならないと考えたのです。この新たに芽生えた使命感が、担当職転換試験に臨もうというモチベーションになり、なんとか合格すると、そこから一気に仕事の幅は広がっていきました。

これまでは、食料及び物流のスペシャリストとしてリスク管理・経理業務を行なっていましたが、担当職に転換して以来、ICT(情報通信技術)の投資分野まで裾野を広げることとなったのです。またもや入社当初のように右も左も分からない状態に陥ったのですが、新卒の私とは違います。誰とコミュニケーションを取り、どう立ち回れば成長につながるかは、これまでの経験から学んでいます。私は先輩方に教えを請いながら専門用語を一つひとつ調べるところから始め、会社の規定など徐々に深いところまで学んでいきました。その結果、連結決算、企業価値の評価などのイロハを半年ほどで習得することができました。

そこで、また心境の変化が。入社当初は苦手だと思い込んでいたリスク管理の仕事は、自分に向いているのではないかということでした。リスク管理の仕事は、三井物産の全事業のリスク管理及び経営に関わる「コーポレート分野」の一つに過ぎません。リスク管理にしろ投資分野にしろ、コーポレート分野という共通の物差しを持った上でさまざまなビジネスに携われることは、総合商社ならではの醍醐味であり、「いろいろなことを楽しみたい」という私の性格と一致します。

また、コーポレート全般の知識を身につけることで、「人材」としての市場価値も上がります。数字を分析してリスクを管理したり企業を評価したり投資するスキルは、どこにいっても通用するスキルです。こうした気づきを得られたことで、年次を重ねるごとに仕事の面白さは増していく一方でした。

営業の良きパートナーとして
事業を発展させていきたい

世の中がパンデミックに見舞われている中、私は2019年の暮れから3年ほどAccounting Managerとして三井物産の100%子会社であるユナイテッド・グレイン社に出向し、アメリカ駐在することで経験値をさらに積み、2023年1月末に古巣に戻ってきました。現在は、液化天然ガスのリスクマネジメントを担当しています。

三井物産で働いて13年が経過する今、自分のやりたいことや方向性を整理すると、やはり私は、営業の方々の商流や商売をよく理解した上で、彼らに寄り添いながらサポートし、共に事業拡大を目指していきたいと思いますね。

一人の人材としてどこまで飛躍できるかは自分次第ですが、今はまだ遠いところにあるCFO(最高財務責任者)の仕事に憧れを抱いている自分もいます。

大きな目標を掲げた時に武器となるのは何か。それは自分の得意なことに立ち返り、得意を磨くことで苦手を強みに変えることすらできるのだと、13年間、社会にもまれながら自分なりに実感したことです。今後も自分を信じて、根気強く成長していきたい。ただしあまり肩肘張らずに、柔軟な視点でキャリアアップしていけたらと考えています。

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