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鉄鋼メーカー、世界銀行を経て辿り着いた勝負できる場所

日本のエネルギーに大きく寄与する
重大なプロジェクトを、この手で率いる。

中村 浩美

Hiromi NAKAMURA

エネルギー業務部事業支援室長兼事業統括部投資総括室
2009年キャリア入社

[前職] 大手鉄鋼メーカーを経て世界銀行に勤務 → 三井物産

自分が本当に勝負できる場所を求めて、
三井物産へ。

私は新卒で大手の鉄鋼メーカーに入社し、そちらで10年ほどエネルギー関連プラント機器の海外営業に携わりました。困難な案件を自ら主導して社内の様々な人の協力を取り付けながら受注を勝ち得とる喜びや悔しさを味わい、やりがいもあったのですが、キャリアを積むにつれて、漠然とした不安も感じはじめました。不遜ですが100%の力を出し切らなくても成果が出せるような感覚になり、このままの環境では自分の進歩はないのかもと感じていた折、開発援助の専門家を育成するアジア経済研究所の開発スクールの募集を知り、思い切って応募することに。一度ビジネスから離れて、政策立案などで自分の力を発揮したいと考えていました。留学先の英国で、関心を抱いていた環境問題をテーマに排出権についての研究に取り組んでいたところ、その成果を世界銀行の方に説明させて頂く機会に恵まれ、それがきっかけとなり世界銀行に入行する運びに。世銀ではカーボンファンドで排出権創出プロジェクトの開発などに関わりましたが、正直なところ、私が10年かけて培ってきたキャリア観とのズレを感じる場面や、意思決定のプロセスなどが性に合わず、自分が勝負できる場所はここではない、もう一度民間企業で力をふるいたいと痛感。実はその世銀のカーボンファンドには三井物産も出資参画していて、出向者の方に大変お世話になっており、ぜひこの人のもとで仕事がしたいという気持ちもあって三井物産への入社を志望しました。

「プロマネ育成塾」が、
私を大きく鍛えてくれた。

三井物産には、はじめは嘱託社員として入社しました。環境関連ビジネスを究めたかったので、民間でのプロジェクトマネジメントの実績を積んで次のキャリアに繋げられればと当初は考えていたのです。しかし時間が経つにつれて三井物産のカルチャーにとても魅力を覚え、ぜひここで勝負してみたいと。特に私が気に入っているのが、あらゆる領域で一次情報を持つ人が社内にたくさんいて、事業に必要な価値ある情報がすぐに手に入る環境。これほど優れた知恵が容易に集まるのなら、どんなビジネスをやるにしても楽しいに違いないと感じ、ぜひ三井物産の一員になりたいと正式に入社を志望しました。そして引き続き、環境関連ビジネスに携わった後、2012年に天然ガス第二部へ異動し、当社が参画するカタールガスLNGプロジェクトを担うことに。まったく未知のチャレンジで非常に苦労しましたが、私にとって大きな契機となったのが、社内で発足した「プロマネ育成塾」への参加。その一期生に選抜され、半年間、アクションラーニングを通じて三井物産のプロジェクトマネジメントの真髄を学んだのです。当社における投資の本質を理解し、プロジェクトにおける意思決定の基準を自分の中に持つことができたのは本当に大きな収穫でした。キャリア入社者にも、こうしてさらに成長できる機会を与えてくれる三井物産の度量の広さにはとても感謝しています。

社内の知恵を集め、
経営視点でプロジェクトに臨む。

現在は、三井物産が関わっている西豪州LNGプロジェクトを担うNWS事業室の室長を務めています。このプロジェクトは6社によるUnincoのJVで進められており、その1社が三井物産の50%出資によって設立されたJapan Australia LNG。NWS事業室はこのJapan Australia LNGの主幹事部署であり、経営に関与できる立場にあります。現在、日本は年間約8500万トンのLNGを海外から輸入しており、そのうちの約1000万トンがこのプロジェクトでまかなわれています。日本のエネルギー事情にきわめて大きな影響を及ぼすプロジェクト。その決定権に私のチームが深く関わっていることに身震いする思いですが、出向者も含めた15名弱のチームメンバーはみな本当に優秀で、彼らと議論し、協業しながらプロジェクトを前進させていくのは本当に楽しい。三井物産は、国内外の電力会社やガス会社のお客様、そしてプロジェクトで連携する海外メジャーなどのパートナーともダイレクトにアクセスでき、自分たちの手で流れを創り出していくことができる。キャリア入社者の私にも重要なポジションを委ねてくれて、せっかくこうしてエネルギー事業のメインストリームで力をふるえるチャンスを得ているのですから、ぜひ社会に大きなインパクトを与えるようなビジネスをここで成し遂げたいと思っています。

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