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女性執行役員インタビュー | 三井物産 採用ポータルサイト | MITSUI & CO.RECRUIT

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女性執行役員インタビュー

あなたにしか実現できないこと、
実現できない形、
実現できない価値がきっとある。
前例がなくても
前人未到の道を行けば良い。

山口 裕視

Yumi YAMAGUCHI

執行役員 CSO補佐 兼 CDIO補佐

今までの歩みを教えてください

国土交通省(入省時:運輸省)で、航空、海運、観光、物流、海上保安、不動産等の幅広い分野に携わり、2006年から2008年まで岡山県庁で副知事も経験しました。2015年に三井物産に入社し、三井物産戦略研究所社長を務め、現在は大間知CSO(Chief Strategy Officer)と米谷CDIO(Chief Digital Information Officer)の補佐をしています。なぜ三井物産に、とよく聞かれますが、予測できない、未知の「機会」と出会えると思ったからです。仕事を変われば、得られるものがある一方、当然失うものもあります。でも、自分が結局一番大事にしたいのは何なのか、を随分考えました。そして至ったのは、人生を通した「学びの継続」はとても大事で、新しいものに出会える「機会」は大変貴重だということです。とどまっていたら決して会えなかった人々に会って一緒に働くことができ、決してできなかった仕事に取り組む「機会」を与えていただいている現在は非常に幸せだと感じています。

外を経験した視点から三井物産とはどのような会社ですか?

総合商社と言うと海千山千の人が沢山いて怖そう、というイメージを抱いていましたが、そんなことはありませんでした(笑)。一言でいえば、allowanceつまり寛容性に価値を認める組織です。人として大切なこと、integrityを守るという思いは非常に強いですが、こうあるべきとか、こうじゃなきゃいけないというのはあまりなく「あなたはあなたのままでいい」という空気があります。達成度が低くてもいいという意味ではありません。そうではなくて、個々の人、その人でなければできないこと、その人の個性や能力、価値観による「らしさ」を期待し、楽しみにしてくれる寛容さがあるということです。それが、楽しく過ごし、楽しく仕事をするカルチャーを生み出し、個々の有機的な融合や思いもよらないケミストリーの爆発による展開につながっていると思います。三井物産の柔軟な文化の中で働いている今、転職して良かったと感じています。このような会社からの発信の場だと良いことしか言わないのではと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、私は心からそう思っています。

ご自身の今後の挑戦と創造は?

教育の場でも、社会に出ても、与えられた課題を素早く整理して、迅速に最適解を得る訓練はたくさん受けてきたと思います。でも、現代は、変化が急速で、様々な要素が複雑にからんで、先が読めなくなりました。その中で私たちは自ら考えて課題設定を行い、答を探しにいかなければなりません。先が読めなくて、ベストな解はわからない、満点の解はないかもしれない、それでもフリーズせずに、少しでもベターな解を辛抱強く追求していく、不確実性に耐えながら、足元の一歩一歩を大事に積み重ねていく力が必要になっていると思います。そのような時代に生きる今、私が思い出すのは若い頃に言われた上司からの言葉です。「山口はすぐに白黒つけたがる。グレーに弱い、もう少しグレーに耐えることを覚えた方がいい」。グレーに耐える力、今でも自分の課題として肝に銘じています。
最近、ダイバーシティの大切さは誰もが語ることですが、異なる見方、異なる力、異なる意見に向かい合う時も、実は同じことが求められると思います。異質なものは心地よいものばかりではないですし、自分にとってクリアに理解、整理できるものばかりではありません。でも、自分には思いつけなかったことに気づき、よりよい解にたどり着く大きな一歩になるかもしれません。多様性を力にしていくためには、理解しにくさに耐え、辛抱強く異質なものに向き合うことが必要だと思います。
いずれにしても、そのときそのときでたどり着く解は決してすっきりした白や黒ではないかもしれません。それでも、グレーな状況に耐えながら弛まず、諦めずに進んでいくことが、仕事を通じた成果につながり、更にはそれを社会に還元していくことにつながっていく、これが私の挑戦と創造だと思っています。

女性へメッセージをお願いします

自らに対しても、周りの人に対しても、こうあるべきとか、ああでないといけないなどと決めつけないでください。ロールモデルがいなくても、前例がないと言われても、前人未到の道をいけば良いと思います。どうあるべきかではなく、どういうことをやっていきたいか、自分にしかできないことをどういう形にしていくか、と自分を主語にして、一人称で考えていくことが大事だと考えています。
誰がどんな仕事に取り組むとしても、その人にしか実現できないこと、実現できない形、実現できない価値が必ずあります。個々の仕事の性質、時と場合によってそれができるallowanceは全体の5割を超えることもあれば、1割未満のこともあるかもしれませんが、それを追い求めてほしいと思っています。
組織が個人に与え得る最高のものは「機会」です。三井物産はその「機会」をきっと与えてくれます。そして、三井物産が掲げる「挑戦と創造」には、決まったパターンや中身はなく、丸ごと、それぞれの人に委ねられていることをお伝えしたいと思います。

※所属およびインタビュー内容は、取材当時のものです。

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